ファンドの仕組み ファンドの特徴

セキュリティトークンの仕組み

セキュリティトークンを活用した資金調達は、STO(Security Token Offering)と呼ばれ、不動産を裏付けとすることで、これまで個人投資家にはアクセスが難しかった個別不動産への投資機会を、株式や債券のような流動性のある有価証券投資の形で提供する仕組みです。ブロックチェーンの発展により可能となった新たな金融商品ですが、株式や債券同様に金融商品取引法の規制を受け、法的な安定性を持っていることが特徴です。

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不動産ファンドの仕組み

不動産ファンドを組成する際、資産保有企業の倒産リスクから切り離す、いわゆる倒産隔離を行うことが必要となります。一般的には、投資対象資産を不動産保有企業からSPCという事業体へ譲渡し、万が一不動産保有企業が倒産した場合でも、SPCには影響を受けないようにする仕組みにより運用します。

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セキュリティトークンに用いられるSPCの形態として、本件では受益証券発行信託を選択しています。

投資家が享受する配当

運用期間中の配当

運用期間中の収入は主にテナントからの賃料収入等です。
以下の図で例示した各種の不動産運営費用、ファンド運営費用、借入利息等の支出を除いた金額を原資にアセット・マネージャーが決定した金額を配当します。なお、アセット・マネージャーが決定した場合には、利益を原資としない配当(いわゆる利益超過分配)を行うことができます。

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売却時の配当

不動産売却時は主に売却により得られる収入から借入金の返済や売却にかかる費用等の支払いを行い、残った金額を原資に配当を行います。

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